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2015年07月08日

希望・・・1

2025年 2月 中津市是則・・・総合研究所
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『おい! ずいぶん長い旅行だったな?』
『はい。今回は・・・、でも収穫でした。』
『ほう。じゃ~ ようやく解決なのかな?』
『はい。』
確認を終えると、安藤はその部屋を立ち去った。
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相原 真 ・・・ 2015年7月死亡
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なんとか処理できた。
私の遊び心から始まった事ではあったが、問題が発覚する前に終わらせた。
もし、犯人(相原 真)が捕まっていたら、菜緒子の事が知られる。
実態がないので、単なるたわごとで済まされたかもしれない。
ただ気がかりなのは、相原が持っていた写真。
そこにははっきりと菜緒子が写っている。
まさしく菜緒子は現実に存在していたのだ。



猟奇殺人は終わった(終わらせた)が、疑問が残っている。
創り出した幻想がなぜ実体化したのだろう?
それともただ写真に写り込んだだけなのか?念写のように・・・
いや念写なら撮影者が起こすものだ・・・

撮影者を調べなくてはいけない。・・・・

私は侵入先を捜しはじめた。

  


Posted by タンクん at 07:21Comments(0)

2015年07月08日

希望・・・2

『おはよう。』
『あぁ。おはよう。』
『先週休んでたから、もう元気なんじゃないか?』
『う~ん。でも何かだるくてねぇ』

私は残された疑問を解決する手段を考えていた。

『ところで、あの犯人は誰だった?、判ったんだろ?』

“相原 真”の事は言えない。
私はカルト集団の教祖が犯人と言うことで、なんとか彼の質問をかわし続けた。

『ふ~ん。やっぱりね。例の分裂したカルト集団ならありそうな話だね』
『で、動機は?』 
『繰り返してるんだから、一過性ではないよね。』

その通りである。

“相原 真” が殺人を繰り返した動機は菜緒子に会いたかったから・・・・
“相原 真” にとって菜緒子は実在していた。脳裏に潜む者と知っていたとしても、
実像化した菜緒子に会えていたのだ。

私は“相原 真” に呼び出されていたのか?
操られていたのは実は私の方ではなかったのか?・・・・
  


Posted by タンクん at 17:21Comments(0)