探究・・・1
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2015年 5月
<相原 真>
私は菜緒子と会えない毎日に少し苛立っていた。
もう、2年は会っていない。・・・・・・・・・・・・
非日常を楽しめなくなったからか?
それとも、事件がないからか?
毎週の様に、サイトでの出会いを試みている。
“菜緒子”に会うために・・・・・・
殺人=出会い(再会)
この法則を確かめるため、私は楽しもうとしている。
最近では、週一のデート、いや週末の殺人が実に心地よい。
ある日ふと思った。
私の脳裏に潜む“菜緒子”は、わたしだけのものなのか?
あの“にやり”がすべて菜緒子の仕業なら、“菜緒子”はいっぱい居るのではないか?
菜緒子に会えれば・・・・・、会って確かめなければ・・・・・
菜緒子の目的は何なのか?